小物・薄板の精密板金加工、試作加工 (有)長井技研 山形県長井市の町工場
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加工の豆知識 >> 加工方法記号 >> 工作機械の種類を表す記号 |
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(記号の形式) 以下に示す記号は、ラテン文字のアルファベット大文字1文字又は数文字を組み合わせたものになっています。 補足1) 記号の数をそろえる必要のある場合は、空白を埋めるためにアルファベットのうち、X を使用しています。 工作機械の種類の記号としては使用していません。 補足2) それぞれの工作機械の記号に対しては、引用されている英語が参考に示されています。 太字体は、引用した文字を表しています。
各種の加工方法に使用する場合の工作機械の種類を表す記号は以下の通りです。 なお、以下の工作機械などを用いる機械加工関連の加工方法記号はこちらです。 機械加工-加工方法記号/切削,研削,工具,フライス削り,リーマなど 加工方法に使用する場合の工作機械の種類を表す記号
<参考1:工作機械に関連するJIS規格一覧> 工作機械-JIS規格リスト/マシニングセンタ,数値制御,精度検査,試験方法,用語,通則,構成部品等 <参考2:各種工作機械の説明> ◎旋盤 主として工作物を回転させ、バイトなどを使用して、外丸削り、中ぐり、突切り、正面削り、ねじ切りなどの加工を行う工作機械。 旋盤には一般的な汎用旋盤から、自動旋盤、数値制御されたNC旋盤(CNC旋盤)など、用途や加工目的・手段などにより様々な旋盤があります。 ◎普通旋盤 基本的なもので、ベッド、主軸台、心押台、往復台、送り機構などからなる旋盤。 主軸台、ベッド、心押台、送り機構、往復台など基本的な構造をもつ旋盤で、旋盤加工の試作や多品種少量加工、旋盤加工の基本作業の実習にもよく使われる旋盤です。 ◎卓上旋盤 主として作業台上に据え付け、コレットチャックによる作業を主体とする小形の旋盤。 慣用的にベンチレースともいわれる小形の旋盤のことです。 ◎タレット旋盤 タレットヘッド(旋回割り出しを行う刃物台であるタレットやサドル、ラムなどから構成される部品)を備え、これに多くの刃物又は工具を取り付け、タレットヘッドを削り出してこれらを順次使用する旋盤。 ◎倣い旋盤(ならい旋盤) 倣い削り(模型、型板又は実物に倣って工具を送って、これと同じ形状に切削すること)を行うための旋盤。 倣い旋盤(ならい旋盤)では、刃物台が形板、模型、実物などにならって動くことにより、それらと同じ輪郭を削り出します。 ◎自動旋盤 機械をカム、油圧又は電気的な機構で自動的に作動させる旋盤。 自動盤ともいい、機械を自動的に作動させる旋盤のことです。 棒材用及びチャック作業用があり、チャック作業で限られた工程だけの加工を行うものを特に単能盤ということもあります。 ◎立旋盤(立て旋盤) 工作物を水平面内で回転するテーブル上に取り付け、刃物台をコラム(ベースに垂直に固定されて工作機械の機械本体を構成する台)又はクロスレール(正面刃物台の水平運動の案内面をもつ水平のけた)に沿って送って切削する旋盤。 ◎ボール盤 主としてドリルを使用して工作物に穴あけ加工を行う工作機械。 ドリルは主軸とともに回転し、軸方向に送られます。 工作物にあける穴のサイズは、使用するドリルの径を変えることで調整します。 ボール盤には加工目的や形式の違いなどにより様々なボール盤があります。 ◎直立ボール盤 主軸が垂直になっている立て形のボール盤。 コラム、主軸頭、ベース、テーブルなどから構成され比較的小さい工作物の穴あけ加工に使われる場合が多いボール盤です。 ◎ラジアルボール盤 立したコラムを中心に旋回できるアーム上を、主軸頭が水平に移動する構造のボール盤。 ベースがガータ構造で水平微動することのできるものをガータボール盤といいます。 ◎卓上ボール盤 ベンチドリルとも言われるボール盤。 卓上ボール盤は、一般的に作業台の上に据え付けて加工が行えるタイプで、小形のボール盤になります。 ◎多軸ボール盤 一つのドリルヘッド(主軸頭)に多数のドリルスピンドル(主軸)をもち、同時に多数の穴あけを行うボール盤。 ◎中ぐり盤 主軸に取り付けた中ぐりバイトを使用し、主軸を繰り出して中ぐり加工を行う工作機械。 バイトは主軸とともに回転し、工作物又はバイトに送り運動を与えます。 フライス削り(フライスを用いて工作物を削ること)の機構を備えたものが多い。 ◎横中ぐり盤 直立したコラム(主軸頭を移動させる案内面をもち、ベッドに垂直に取り付けられて機械の本体を構成する柱)に沿って上下運動する主軸頭をもち、主軸が水平の中ぐり盤。 ◎ジグ中ぐり盤 工作物に対する主軸の位置を高精度に位置決めする装置を備え、主としてジグの穴あけ及び中ぐりを行う中ぐり盤。 主軸が水平の横形、垂直の立て形があります。 慣例的には、”ジグボーラ”ともいわれます。 ◎精密中ぐり盤 穴の内面を、切込み及び送りを小さくして高精度、かつ高速度に加工する中ぐり盤。 主軸が水平の横形、垂直の立て形があり、また、主軸又は主軸頭を複数もつものもあります。 ◎フライス盤 フライスを使用して、平面削り、溝削りなどの加工を行う工作機械。 フライスは主軸とともに回転し、工作物に送り運動を与えます。 フライス盤では一般的にバイス(万力)に工作物を固定して、前後左右および高さ方向に送り運動を与え、回転する工具に工作物をあてることで切削加工を行います。 フライス盤は、慣用的にミーリングとも呼ばれ、加工目的や形式の違いなどにより様々なフライス盤があります。 ◎ひざ形フライス盤 コラムに沿って上下するニーをもち、テーブルはニーの上にサドルを介して乗り、前後、左右に運動する構造のフライス盤。 ラムに取り付けた主軸頭が前後運動するもの(ラム形)もあります。 主軸が水平のものをひざ形横フライス盤、主軸が垂直のものをひざ形立てフライス盤といいます。 ひざ形立てフライス盤には、主軸頭が旋回又は上下運動できるものもあります。 ◎万能フライス盤 テーブル(工作物を固定し、一般には送り運動又は切削運動を与える台)を水平面内で旋回可能としたフライス盤又は二重旋回可能にした主軸頭をもつフライス盤 ◎卓上フライス盤 作業台上に据え付けて使用する小形のフライス盤。 ◎ベッド形フライス盤 テーブルを直接ベッドに乗せ、切込み運動をコラム又は主軸頭で行う構造のフライス盤。 機能を単純化し、自動化したものを、特に生産フライス盤といいます。 主軸が水平のものをベッド形横フライス盤、主軸が垂直のものをベッド形立てフライス盤といいます。 ◎倣いフライス盤(ならいフライス盤) 形板、模型又は実物にならって、所要の形状を削り出すフライス盤。 主として金型の加工に使用されるものをならい型彫盤といいます。 ◎プラノミラー クロスレール又はコラムに沿って移動する主軸頭をもち、ベッド上を長手方向に移動するテーブル上に工作物を取り付けて加工するフライス盤。 主軸頭が旋回するものもあります。 一つのコラムでクロスレールを支えているものを方持形、二つのコラムをもつものを門形、コラムが長手方向に移動するものをガントリ形といいます。 ◎平削り盤 テーブルを水平往復運動させ、バイトをテーブルの運動方向と直角方向に間欠的に送って、主として平面削りを行う工作機械。 平削り盤は、慣用的にプレーナとも言われます。 平削り盤(プレーナ)は、平面度、平坦度などの面精度が要求されるような工作物の機械加工をするための工作機械としてもよく利用されます。 ◎形削り盤 テーブルをラムの運動と直角方向に間欠的に送り、往復運動するラムに取り付けたバイトを使用して、工作物の平面削り及び溝削りを行う工作機械。 フレーム、テーブル、ラムなどからなります。 ◎立削り盤(立て削り盤) 水平方向の直線運動又は回転運動を間欠的に行う円テーブル上に取り付け、垂直運動するラムに取り付けたバイトを使用して、主として溝削り加工を行う工作機械。 コラム、ラム、ベッド、円テーブルなどからなります。 ◎ブローチ盤 ブローチを使用して、工作物の表面又は穴の内面に、いろいろな形状の加工を行う工作機械。 ブローチ又は工作物は、主としてその軸方向動かします。 ◎金切りのこ盤 のこを使用して工作物を切断する工作機械。 使用するのこの種類によって、弓のこ盤、帯のこ盤、丸のこ盤があります。 ◎研削盤 といし車(砥石車)を使用して工作物を研削する工作機械。 研削盤は、慣用的にグラインダーとも言われますが、俗に言うハンディタイプのグラインダーも研削盤に類される工作機械になります。 研削盤には加工目的や形式の違いなどにより様々な研削盤があります。 ◎円筒研削盤 主として円筒形工作物の外面を研削する研削盤。 主軸台、心押台、ベッド、テーブル、といし台などからなります。 ◎万能研削盤 といし台及び主軸台が水平面内で旋回できる円筒研削盤。 一般には、穴の内面を研削する装置を備えています。 また、といし台が二重に旋回できる構造のものもあります。 ◎内面研削盤 工作物の穴の内面を研削する研削盤。 穴の軸心に直角な端面を研削する装置を備えたものもあります。 内面研削盤は、慣例的に、”内研(ないけん)”ともいわれます。 ◎平面研削盤 主として工作物の平面を研削する研削盤。 平面研削盤は、慣例的に、”平研(へいけん 又は、ひらけん)”ともいわれます。 ◎心無し研削盤(心なし研削盤) 工作物をといし車、調整車及び受け板で支えて、主としてその円筒外周面又は内面を研削する研削盤。 特に、穴の内面を研削するものを心なし内面研削盤といいます。 心無し研削盤(心なし研削盤)は、慣例的にセンタレスとも言われます。 ◎ベルト研削盤 エンドレスの研磨ベルトを使用して工作物を研削する研削盤。 ◎ホーニング盤 主として工作物の円筒内面を、ホーニングヘッドを使用してホーニング仕上げ(ホーンを用いて面を仕上ること)を行う工作機械。 ホーニングヘッドは、といしを円筒内面に押し付けながら回転するとともに、軸方向に往復します。 ◎超仕上盤(超仕上げ盤) 回転する工作物に、粒度の細かいといしを当て、軸方向に微小な振動を与えながら軸方向に送って工作物の表面を仕上る工作機械。 ◎ラップ盤 と粒及び加工液を混合したラップ剤(と粒と加工液の混合液)を、ラップといわれる工具と工作物との間に入れ、両者に圧力を加えながら滑り動かし、工作物の加工面を滑らかに仕上る工作機械。 と粒とラップの代わりに、といしを使用するものもあります。 ◎バフ盤 各種の工作物の外面を、細かいと粒とバフ車を使用して、表面のつや出し仕上げ加工を行う工作機械。 と粒は、バフ車の表面に固着又は付着させます。 ◎歯切り盤 歯切工具を使用して、主として歯車の歯切りを行う工作機械。 ◎ホブ盤 ホブを使用して創成歯切りする歯切り盤。 ホブサドルに接線送り機構を備え、主としてウォーム歯車を歯切りするものを特にウォーム歯車ホブ盤といいます。 ◎歯車形削り盤 ピニオンカッタ又はラックカッタを使用して創成歯切りする歯切り盤。 ◎歯車研削盤 歯車研削(歯車の歯面を研削すること)を行うための工作機械。 ◎歯車仕上盤(歯車仕上げ盤) 歯切りを行った歯車に、更に研削以外の方法で歯車の仕上げを行う工作機械。 仕上げの方法によって、歯車ラップ盤、歯車ホーニング盤、歯車バニッシ盤などもあります。 ◎放電加工機 工作物と電極との間の放電現象を利用して加工を行う工作機械。 放電加工機は、高精度、微細加工が求められる精密機器、半導体、自動車など、幅広い分野・製品の加工で使われる工作機械です。 放電加工機では、加工液中に浸漬して工作物と電極間に放電現象を発生させることにより、金属材料工作物を溶融除去します。 ワイヤ電極を用いるワイヤ放電加工機や、総形又は棒状の工具電極を用いる形彫り放電加工機などがあります。 ◎電解加工機 工作物を電気分解によって加工する工作機械。 電解加工機は、電気分解作用を利用して加工を行うため、チタン系や高ニッケル系などの難削材の加工も可能で加工形状の自由度も高いことや、バリ発生を嫌うような部品の加工にも適しているなどの特徴があります。 ◎電解研削盤 導電性のといし車を使用し、研削及び電解加工(電気分解によって工作物を加工する方法)を併用して加工を行う工作機械。 ◎超音波加工機 工作物と超音波で振動する工具との間に、と粒及び加工液を入れ、工具を工作物に押し付けながら加工する工作機械。 と粒及び加工液を使用しない場合もあります。 ◎数値制御工作機械 工具と工作物との相対運動を、位置、速度などの数値情報によって制御し、加工にかかわる一連の動作をプログラムした指令によって実行する工作機械。 数値制御工作機械は、NC工作機械又はCNC工作機械とも言われ、数値制御(NC:Numerically Controlled 又は CNC:Computerized Numerically Controlled )された工作機械のことです。 通常はプログラムを解釈するコンピュータと組み合わされている場合が多いので、数値制御工作機械(NC工作機械)と言った場合は、CNC工作機械のことを指します。 ◎数値制御旋盤 工具と工作物との相対運動を、位置、速度などの数値情報によって制御し、加工にかかわる一連の動作をプログラムした指令によって実行する旋盤。 NC旋盤又はCNC旋盤とも言われます。 数値制御旋盤(NC旋盤又はCNC旋盤)には、切削回転の中心軸から外れた穴加工やフライス加工(フライスを用いて工作物を削ること)などの複合的な加工が可能な旋盤(CNC複合旋盤)などもあります。 ◎数値制御立形ボール盤 主軸とテーブルとの相対運動を、位置、速度などの数値情報によって制御し、加工にかかわる一連の動作をプログラムした指令によって実行する立て形のボール盤。 NC立形ボール盤或いはCNC立形ボール盤とも言われます。 ◎数値制御中ぐり盤 主軸とテーブル又は工作物との相対運動を、位置、速度などの数値情報によって制御し、加工にかかわる一連の動作をプログラムした指令によって実行する中ぐり盤。 NC中ぐり盤又はCNC中ぐり盤とも言われます。 ◎数値制御フライス盤 主軸とテーブルとの相対運動を、位置、速度などの数値情報によって制御し、加工にかかわる一連の動作をプログラムした指令によって実行するフライス盤。 NCフライス盤或いはCNCフライス盤とも言われます。 ◎数値制御平削り盤 工具と工作物との相対運動を、位置、速度などの数値情報によって制御し、加工にかかわる一連の動作をプログラムした指令によって実行する平削り盤。 ◎数値制御研削盤 工作物とといし車との相対運動を、位置、速度などの数値情報によって制御し、加工にかかわる一連の動作をプログラムした指令によって実行する研削盤。 NC研削盤又はCNC研削盤とも言われます。 ◎数値制御歯切盤(数値制御歯切り盤) 工具と工作物との相対運動を、位置、速度などの数値情報によって制御し、加工にかかわる一連の動作をプログラムした指令によって実行する歯切り盤。 NC歯切り盤或いはCNC歯切り盤とも言われます。 ◎マシニングセンタ 主として回転工具を使用し、工具の自動交換機能(タレット形を含む。)を備え、工作物の取付け替えなしに、多種類の加工を行う数値制御工作機械。 機械の構造によって、主軸が水平の横形マシニングセンタ、垂直の立て形マシニングセンタ、門形構造のコラムをもつ門形マシニングセンタなどがあります。 マシニングセンタは、主に回転工具を使った切削加工を目的としていますが、NC旋盤(CNC旋盤)、NCフライス盤(CNCフライス盤)、NCボール盤(CNCボール盤)、NC中ぐり盤(CNC中ぐり盤)などの単能NC工作機械(CNC工作機械)で行われるそれぞれの各種加工行程を、工具や工作物の取付け替えをすることなく、自動的に一連の作業で行うことが可能なNC工作機械(CNC工作機械)です。 一般的には、同時に複数軸制御が可能であり、複雑な立体形状の工作物の切削加工を精度よく加工できるのに加え、マシニングセンタ一台で複数の加工工程を行うことができるので時間・コスト面・生産性の向上も期待できます。 ◎ねじ切り盤 チューザと呼ばれるねじ切り用の工具を使用して、工作物におねじを切る工作機械。 ◎ねじ立て盤 タップを使用して、工作物にめねじを切る工作機械。 タッピングマシンと言われる場合もあります。 戻る >> 加工の豆知識 >> 加工方法記号 >> 工作機械の種類を表す記号 |
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