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小物・薄板の精密板金加工、試作加工 (有)長井技研
山形県長井市の町工場
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資料館(鋼材・材料) >> 2.JISに規定される非鉄金属の種類・特性・用語など
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●りん青銅(リン青銅)及び洋白
引用元 : JIS H 3110:2000 りん青銅及び洋白の板及び条 |
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- JIS H 3110 りん青銅及び洋白の板及び条 − Phosphor bronze and nickel silver sheets, plates and strips
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1.適用規格
この規格は、圧延したりん青銅(リン青銅)及び洋白の板及び条について規定する。
2.引用規格
次に揚げる規格は、この規格に引用されることによって、この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は、その最新版を適用する。
- JIS H 0321 非鉄金属材料の検査通則
- JIS H 1012 銅及び銅合金の分析方法通則
- JIS H 1051 銅及び銅合金中の銅定量方法
- JIS H 1052 銅及び銅合金中のすず定量方法
- JIS H 1053 銅及び銅合金中の鉛定量方法
- JIS H 1054 銅及び銅合金中の鉄定量方法
- JIS H 1055 銅及び銅合金中のマンガン定量方法
- JIS H 1056 銅及び銅合金中のニッケル定量方法
- JIS H 1058 銅及び銅合金中のりん定量方法
- JIS H 1060 銅及び銅合金中のコバルト定量方法
- JIS H 1292 銅及び銅合金の蛍光X線分析方法
- JIS Z 2201 金属材料引張試験片
- JIS Z 2204 金属材料曲げ試験片
- JIS Z 2241 金属材料引張試験方法
- JIS Z 2244 ビッカース硬さ試験 − 試験方法
- JIS Z 2248 金属材料曲げ試験方法
3.りん青銅(リン青銅)及び洋白の種類及び記号
りん青銅(リン青銅)及び洋白の板及び条の種類及び記号は、表1による。
備考 : 質別を示す記号は表1の記号の後に付ける。
表1 リン青銅及び洋白の種類及び記号
種類 |
記号 |
参考 |
合金記号 |
形状 |
名称 |
特性・特色及び用途例 |
C5111 |
板 |
C5111P |
りん青銅
(リン青銅) |
展延性・耐疲労性・耐食性がよい。
C5191 及び C5212は、ばね材(バネ材)に適する。
ただし、特に高性能のばね性を要求するものは、ばね用りん青銅を用いるのがよい。
電子、電気機器用ばね、スイッチ、リードフレーム、コネクタ、ダイヤフラム、ベロー、ヒューズグリップ、しゅう動片軸受、ブッシュ、打楽器
など。 |
条 |
C5111R |
C5102 |
板 |
C5102P |
条 |
C5102R |
C5191 |
板 |
C5191P |
条 |
C5191R |
C5212 |
板 |
C5212P |
条 |
C5212R |
C7351 |
板 |
C7351P |
洋白 |
光沢が美しく、展延性。耐疲労性・耐食性がよい。
C7351 及び C7521 は、絞り性に富む。
水晶発振子ケース、トランジスタキャップ、ボリウム用しゅう動片、時計文字板・がわ、装飾品、洋食器、医療機器、建築用、管楽器など。 |
条 |
C7351R |
C7451 |
板 |
C7451P |
条 |
C7451R |
C7521 |
板 |
C7521P |
条 |
C7521R |
C7451 |
板 |
C7451P |
条 |
C7451R |
4.品質
- 4.1 りん青銅及び洋白の外観
- リン青銅及び洋白の板及び条は、仕上良好・均一で、使用上有害な欠陥(1)があってはならない。
- 注(1) 使用上有害な欠陥は、受渡当事者間の協定による。
- 4.2 りん青銅及び洋白の化学成分
- リン青銅及び洋白の板及び条の化学成分は、表2による。
表2 リン青銅及び洋白の化学成分
合金記号 |
化学成分 |
Cu |
Pb(2) |
Fe |
Sn |
Zn |
Mn |
Ni(3) |
P |
Cu+Sn+P |
C5111 |
- |
0.05
以下 |
0.10
以下 |
3.5〜4.5 |
0.20
以下 |
- |
- |
0.03〜0.35 |
99.5以上 |
C5102 |
- |
0.05
以下 |
0.10
以下 |
4.5〜5.5 |
0.20
以下 |
- |
- |
0.03〜0.35 |
99.5以上 |
C5191 |
- |
0.05
以下 |
0.10
以下 |
5.5〜7.0 |
0.20
以下 |
- |
- |
0.03〜0.35 |
99.5以上 |
C5212 |
- |
0.05
以下 |
0.10
以下 |
7.0〜9.0 |
0.20
以下 |
- |
- |
0.03〜0.35 |
99.5以上 |
C7351 |
70.0〜75.0 |
0.10
以下 |
0.25
以下 |
- |
残部 |
0〜0.50 |
16.5〜19.5 |
- |
- |
C7451 |
63.0〜67.0 |
0.10
以下 |
0.25
以下 |
- |
残部 |
0〜0.50 |
8.5〜11.0 |
- |
- |
C7521 |
62.0〜66.0 |
0.10
以下 |
0.25
以下 |
- |
残部 |
0〜0.50 |
16.5〜19.5 |
- |
- |
C7541 |
60.0〜64.0 |
0.10
以下 |
0.25
以下 |
- |
残部 |
0〜0.50 |
12.5〜15.5 |
- |
- |
注(2) Pb の分析試験は、注文者の要求のあるものに限り行う。
注(3) 合金中の Co は、Ni として取り扱う。
- 4.3 りん青銅及び洋白の機械的性質
- リン青銅及び洋白の板及び条の機械的性質(引張強さ・伸び・曲げ性及び硬さ)は、表3による。引張試験と硬さ試験は、いずれか一つについて行う。ただし、特に指定のない限り、引張試験を適用する。
- 備考 : 規定範囲外の寸法のものの機械的性質は、受渡当事者間の協定による。
表3 リン青銅及び洋白の板及び条の機械的性質
合金記号 |
質別 |
記号 |
引張試験 |
曲げ試験(4) |
硬さ試験 |
厚さ
mm |
引張強さ
N/mm2 |
伸び
% |
厚さ
mm |
曲げ
角度 |
内側
半径 |
厚さ
mm |
ビッカース
硬さ(5)
HV |
C5111 |
O |
C5111P-O
C5111R-O |
0.15以上
5以下 |
295以上 |
38以上 |
1.6以下 |
180° |
密着 |
- |
- |
1/4H |
C5111P-1/4H
C5111R-1/4H |
0.15以上
5以下 |
345〜440 |
25以上 |
1.6以下 |
180°
又はW |
厚さの
0.5倍 |
0.15
以上 |
80〜150 |
1/2H |
C5111P-1/2H
C5111R-1/2H |
0.15以上
5以下 |
410〜510 |
12以上 |
1.6以下 |
180°
又はW |
厚さの
1倍 |
0.15
以上 |
120〜180 |
H |
C5111P-H
C5111R-H |
0.15以上
5以下 |
490〜590 |
7以上 |
1.6以下 |
180°
又はW |
厚さの
2倍 |
0.15
以上 |
150〜200 |
EH |
C5111P-EH
C5111R-EH |
0.15以上
0.2未満 |
570以上 |
- |
- |
- |
- |
0.15
以上 |
170以上 |
0.2以上
5以下 |
3以上 |
C5102 |
O |
C5102P-O
C5102R-O |
0.15以上
5以下 |
305以上 |
40以上 |
1.6以下 |
180° |
密着 |
- |
- |
1/4H |
C5102P-1/4H
C5102R-1/4H |
0.15以上
5以下 |
375〜470 |
28以上 |
1.6以下 |
180°
又はW |
厚さの
0.5倍 |
0.15
以上 |
90〜160 |
1/2H |
C5102P-1/2H
C5102R-1/2H |
0.15以上
5以下 |
470〜570 |
15以上 |
1.6以下 |
180°
又はW |
厚さの
1倍 |
0.15
以上 |
130〜190 |
H |
C5102P-H
C5102R-H |
0.15以上
5以下 |
570〜665 |
7以上 |
1.6以下 |
180°
又はW |
厚さの
2倍 |
0.15
以上 |
170〜220 |
EH |
C5102P-EH
C5102R-EH |
0.15以上
0.2未満 |
620以上 |
- |
- |
- |
- |
0.15
以上 |
190以上 |
0.2以上
5以下 |
4以上 |
C5191 |
O |
C5191P-O
C5191R-O |
0.15以上
5以下 |
315以上 |
42以上 |
1.6以下 |
180°
又はW |
厚さの
0.5倍 |
- |
- |
1/4H |
C5191P-1/4H
C5191R-1/4H |
0.15以上
5以下 |
390〜510 |
35以上 |
1.6以下 |
180°
又はW |
厚さの
1倍 |
0.15
以上 |
100〜160 |
1/2H |
C5191P-1/2H
C5191R-1/2H |
0.15以上
5以下 |
490〜610 |
20以上 |
1.6以下 |
180°
又はW |
厚さの
1.5倍 |
0.15
以上 |
150〜205 |
H |
C5191P-H
C5191R-H |
0.15以上
5以下 |
590〜685 |
8以上 |
1.6以下 |
180°
又はW |
厚さの
2倍 |
0.15
以上 |
180〜230 |
EH |
C5191P-EH
C5191R-EH |
0.15以上
0.2未満 |
635以上 |
- |
- |
- |
- |
0.15
以上 |
200以上 |
0.2以上
5以下 |
5以上 |
C5212 |
O |
C5212P-O
C5212R-O |
0.15以上
5以下 |
345以上 |
45以上 |
1.6以下 |
180°
又はW |
厚さの
0.5倍 |
- |
- |
1/4H |
C5212P-1/4H
C5212R-1/4H |
0.15以上
5以下 |
390〜510 |
40以上 |
1.6以下 |
180°
又はW |
厚さの
1倍 |
0.15
以上 |
100〜160 |
1/2H |
C5212P-1/2H
C5212R-1/2H |
0.15以上
5以下 |
490〜610 |
30以上 |
1.6以下 |
180°
又はW |
厚さの
1.5倍 |
0.15
以上 |
150〜205 |
H |
C5212P-H
C5212R-H |
0.15以上
5以下 |
590〜705 |
12以上 |
1.6以下 |
180°
又はW |
厚さの
3倍 |
0.15
以上 |
180〜235 |
EH |
C5212P-EH
C5212R-EH |
0.15以上
0.2未満 |
685以上 |
- |
- |
- |
- |
0.15
以上 |
210以上 |
0.2以上
5以下 |
5以上 |
C7351 |
O |
C7351P-O
C7351R-O |
0.15以上
5以下 |
325以上 |
20以上 |
1.6以下 |
180° |
密着 |
- |
- |
1/2H |
C7351P-1/2H
C7351R-1/2H |
0.15以上
5以下 |
390〜510 |
5以上 |
1.6以下 |
180°
又はW |
厚さの
1倍 |
0.15
以上 |
105〜155 |
C7451 |
O |
C7451P-O
C7451R-O |
0.15以上
5以下 |
325以上 |
20以上 |
1.6以下 |
180° |
密着 |
- |
- |
1/2H |
C7451P-1/2H
C7451R-1/2H |
0.15以上
5以下 |
390〜510 |
5以上 |
1.6以下 |
180°
又はW |
厚さの
1倍 |
0.15
以上 |
105〜155 |
C7521 |
O |
C7521P-O
C7521R-O |
0.15以上
5以下 |
375以上 |
20以上 |
1.6以下 |
180° |
密着 |
- |
- |
1/2H |
C7521P-1/2H
C7521R-1/2H |
0.15以上
5以下 |
440〜570 |
5以上 |
1.6以下 |
180°
又はW |
厚さの
1倍 |
0.15
以上 |
120〜180 |
H |
C7521P-H
C7521R-H |
0.15以上
5以下 |
540以上 |
3以上 |
1.6以下 |
180°
又はW |
厚さの
2倍 |
0.15
以上 |
150以上 |
C7541 |
O |
C7541P-O
C7541R-O |
0.15以上
5以下 |
355以上 |
20以上 |
1.6以下 |
180° |
密着 |
- |
- |
1/2H |
C7541P-1/2H
C7541R-1/2H |
0.15以上
5以下 |
410〜540 |
5以上 |
1.6以下 |
180°
又はW |
厚さの
1倍 |
0.15
以上 |
110〜170 |
H |
C7541P-H
C7541R-H |
0.15以上
5以下 |
490以上 |
3以上 |
1.6以下 |
180°
又はW |
厚さの
2倍 |
0.15
以上 |
135以上 |
注(4) 曲げ条件を示す。180°曲げ、W曲げのいずれかを適用するかは、受渡当事者間の協定による。曲げ試験は、注文書の要求のあるものに限り適用し、曲げた部分の外側に、割れを生じてはならない。ただし、端部の割れは判定の対象としない。
注(5) 最小試験力は、1.961Nとする。
5.りん青銅及び洋白の寸法及びその許容差
- 5.1 りん青銅及び洋白の標準寸法
- リン青銅及び洋白の板及び条の標準寸法は、表4 及び 表5 による。
表4 リン青銅及び洋白の板の標準寸法
厚さ(mm) |
幅(mm) |
長さ(mm) |
0.1、 0.15、 0.2、 0.25、 0.3、 0.35、 0.4、 0.45、 0.5、
0.6、 0.7、 0.8、 0.9、 1.0、 1.2、 1.5、 1.8、 2.0、 2.3、
2.5、 3.0 |
180 |
1200 |
表5 りん青銅及び洋白の条の厚さの標準寸法(単位:mm)
0.1、 0.15、 0.2、 0.25、 0.3、 0.35、 0.4、
0.45、 0.5、 0.6、 0.7、 0.8、 1.0 |
- 5.2 りん青銅及び洋白の条の標準内径
- リン青銅及び洋白の条の標準内径は、表6による。
表6 リン青銅及び洋白の条の標準内径
厚さ |
コイルの標準内径 |
200 |
250 |
300 |
400 |
500 |
0.3以下 |
○ |
○ |
○ |
○ |
- |
0.3を越え 0.8以下 |
- |
○ |
○ |
○ |
○ |
0.8を越え 1.5以下 |
- |
- |
○ |
○ |
○ |
1.5を越え 2.0以下 |
- |
- |
- |
○ |
○ |
- 5.3 りん青銅及び洋白の厚さの許容差
- リン青銅及び洋白の板及び条の厚さの許容差は、表7による。
- 備考 : 規定範囲外の寸法のものの許容差は、受渡当事者間の協定による。
表7 リン青銅及び洋白の板及び条の厚さの許容差
厚さ |
許容差(6) |
幅 400以下 |
幅400を超え650以下 |
0.05以上 0.08以下 |
±0.005 |
- |
0.08を越え 0.15以下 |
±0.010 |
- |
0.15を越え 0.25以下 |
±0.015 |
- |
0.25を越え 0.4以下 |
±0.020 |
- |
0.4を越え 0.55以下 |
±0.025 |
±0.045 |
0.55を越え 0.7以下 |
±0.030 |
±0.05 |
0.7を越え 0.9以下 |
±0.035 |
±0.06 |
0.9を越え 1.2以下 |
±0.040 |
±0.07 |
1.2を越え 1.5以下 |
±0.045 |
±0.08 |
1.5を越え 2以下 |
±0.05 |
±0.09 |
2を越え 3以下 |
±0.06 |
±0.10 |
3を越え 5以下 |
±0.08 |
±0.12 |
5を越え 7以下 |
±0.10 |
- |
注(6) 許容差を(+)又は(−)だけに指定する場合は、表の数値の2倍とする。
- 5.4 りん青銅及び洋白の幅の許容差
- リン青銅及び洋白の板及び条の幅の許容差は、表8による。
- 備考 : 規定範囲外の寸法のものの許容差は、受渡当事者間の協定による。
表8 リン青銅及び洋白の板及び条の幅の許容差
厚さ |
許容差(6) |
板 |
条 |
幅200以下 |
幅200を超え
650以下 |
幅100以下 |
幅100を超え
200以下 |
0.05以上 0.55以下 |
+2
0 |
+3
0 |
±0.10 |
±0.2 |
0.55を越え 2以下 |
+2
0 |
+3
0 |
±0.2 |
±0.3 |
2を越え 3以下 |
+3
0 |
+4
0 |
- |
- |
3を越え 7以下 |
+4
0 |
+6
0 |
- |
- |
注(6) 許容差を(+)又は(−)だけに指定する場合は、表の数値の2倍とする。
- 5.5 りん青銅及び洋白の板の長さの許容差
- リン青銅及び洋白の板の長さの許容差は、表9 による。
- 備考 : 規定範囲外の寸法のものの許容差は、受渡当事者間の協定による。
表9 リン青銅及び洋白の板の長さの許容差
厚さ(mm) |
長さの許容差(mm)
1200以下 |
0.05以上 0.9以下 |
+8
0 |
0.9を越え 7以下 |
+10
0 |
- 5.6 りん青銅及び洋白の条の曲がりの最大値
- リン青銅及び洋白の条の曲がり(7)の最大値は、表10 による。
- 備考 : 規定範囲外の寸法のものの許容差は、受渡当事者間の協定による。
表10 リン青銅及び洋白の条の曲がり(7)の最大値
幅(mm) |
最大値(mm)
(任意の箇所の基準の長さ1000につき) |
6以上 9以下 |
9 |
9を越え 13以下 |
6 |
13以上 25以下 |
4 |
25を越え 50以下 |
3 |
50以上 100以下 |
2 |
100を越え 600以下 |
1 |
注(7) 曲がりとは、次の図に示すように、基準の長さ1000mmに対する弧の深さをいう。
6. 試験
- 6.1 りん青銅及び洋白の化学分析試験
- リン青銅及び洋白の化学成分の化学分析試験は、次のいずれかによる。
- JIS H 1012、 JIS H 1051、 JIS H 1052、 JIS H 1053、 JIS H 1054、 JIS H 1055、
JIS H 1056、
- JIS H 1058、 JIS H 1060、 JIS H 1291、 JIS H 1292
- 6.2 りん青銅及び洋白の引張試験
- リン青銅及び洋白の引張試験は、JIS Z 2241 による。この場合の試験片は、圧延方向に取った
JIS Z 2201 の5号試験片とする。
- 6.3 りん青銅及び洋白の曲げ試験
- リン青銅及び洋白の曲げ試験は、180°曲げ試験又は W曲げ試験による。この場合の試験片は圧延方向にとった
JIS Z 2204 の4号試験片とする。ただし、W曲げ試験の場合、試験片長さは30mm以上とする。
a). 【180°曲げ試験】 180°曲げ試験は、JIS Z 2248 による。
b). 【W曲げ試験】 W曲げ試験は、次による。
1). りん青銅及び洋白の試験ジグの形状寸法は、図1による。
1.1). 標準曲げ半径(R)は、表11のとおりとし、最大2.0とする。だだし、規定を超えない半径のジグを使用し、判定の基準とする。
表11 標準曲げ半径(単位:mm)
0.2、 0.4、 0.6、 0.8、 1.0、 1.2、 1.4、 1.6、 1.8、 2.0 |
2). 試験方法は、試験片を下型に載せ、その中央部に上型を当てて、ハンドプレス又は油圧によって所定の形に曲げる方法による。この場合、上型と下型とは、互いに平行でなくてはならない。
- 6.4 りん青銅及び洋白の硬さ試験
- リン青銅及び洋白の硬さ試験は、JIS Z 2244 による。
7. 検査
りん青銅及び洋白の検査は、次のとおり行う。
- リン青銅及び洋白の板及び条は、外観・寸法を検査するとともに 6.によって試験を行い、4.及び
5.の規定に合格しなければならない。
- リン青銅及び洋白の引張試験及び曲げ試験は、種類・質別・厚さの同じ板又は条について、原則として3000kg又はその端数を一組とし、各組から任意に1枚又は1条を取り、試験片を作る。
- そのほか一般事項は、JIS H 0321 による。
8. 表示
りん青銅及び洋白の板及び条は、1包装ごと、1巻きごと又は1製品ごとに適切な方法によって、次の事項を表示しなければならない。
- 種類及び質別、又はそれらの記号
- 寸法
- 製造番号
- 製造業者名又はその略号
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