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小物・薄板の精密板金加工、試作加工 (有)長井技研
山形県長井市の町工場
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資料館(公差)
>> 2.公差・幾何公差関連JIS規格概要 - 加工品の普通公差(普通寸法公差)、一般公差
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●金属板せん断加工品の普通公差
引用元 :
JIS B 0410:1991 金属板せん断加工品の普通公差 |
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- JIS B 0410:1991 金属板せん断加工品の普通公差 − General tolerances for parts formed by shear from metal plates
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1.適用範囲
この規格は、ギャップシャー、スケヤシャーなどの直刃せん断機で切断した厚さ12mm以下の金属板の切断幅の普通寸法公差並びに真直度及び直角度の普通公差について規定する。
備考:
この規格の引用規格を、次に示す。
- JIS B 0111 プレス機械用語
- JIS B 0621 幾何偏差の定義及び表示
- JIS Z 8114 製図用語
2.用語の定義
この規格で用いる主な用語の定義は、JIS B 0111、JIS B 0621 及び JIS Z 8114
によるほか、次による。
- 切断幅 シャーの刃で切断された辺とその対辺の距離( 図1 の b )。
- 切断長さ シャーの刃で切断された辺の長さ( 図1 の l )。
- 真直度 切断された辺の刃当たり部分の、幾何学的に正しい直線からの狂いの大きさ(
図2 の f )。
- 直角度 長辺をデータム形体とし、データムに対して直角な幾何学的平面からの短辺の刃当たり部分の狂いの大きさ(
図3 の f )。二つの辺が等しい長さの場合は、いずれの辺をデータムとしてもよい。
図1
図2
図3
3.切断幅の普通寸法公差
切断幅の普通寸法公差の等級は、板厚区分によってそれぞれ A級 及び B級 の2等級とし、それぞれの寸法許容差は
表1 による。
表1 切断幅の普通寸法許容差 (単位 : mm)
基準寸法の区分 |
板厚(t)の区分 |
t≦1.6 |
1.6<t≦3 |
3<t≦6 |
6<t≦12 |
等級 |
A級 |
B級 |
A級 |
B級 |
A級 |
B級 |
A級 |
B級 |
30以下
30を超え 120以下
120を超え 400以下
400を超え 1000以下
1000を超え 2000以下
2000を超え 4000以下 |
±0.1
±0.2
±0.3
±0.5
±0.8
±1.2 |
±0.3
±0.5
±0.8
±1
±1.5
±2 |
-
±0.3
±0.4
±0.5
±0.8
±1.2 |
-
±0.5
±0.8
±1.2
±2
±2.5 |
-
±0.8
±1
±1.5
±2
±3 |
-
±1.2
±1.5
±2
±3
±4 |
-
-
-
-
-
- |
-
±1.5
±2
±2.5
±3
±4 |
4.真直度の普通公差
真直度の普通公差の等級は、A級 及び B級 の2等級とし、それぞれの公差は 表2
による。
表2 真直度の普通公差 (単位 : mm)
切断長さの呼
び寸法の区分 |
板厚(t)の区分 |
t≦1.6 |
1.6<t≦3 |
3<t≦6 |
6<t≦12 |
等級 |
A級 |
B級 |
A級 |
B級 |
A級 |
B級 |
A級 |
B級 |
30以下
30を超え 120以下
120を超え 400以下
400を超え 1000以下
1000を超え 2000以下
2000を超え 4000以下 |
0.1
0.2
0.3
0.5
0.8
1.2 |
0.2
0.3
0.5
0.8
1.2
2 |
-
0.2
0.3
0.5
0.8
1.2 |
-
0.3
0.5
1
1.5
2.5 |
-
0.5
0.8
1.5
2
3 |
-
0.8
1.5
2
3
5 |
-
-
-
-
-
- |
-
1.5
2
3
4
6 |
5.直角度の普通公差
直角度の普通公差の等級は、A級 及び B級 の2等級とし、それぞれの公差は 表3
による。
表3 直角度の普通公差 (単位 : mm)
短辺の呼び
長さの区分 |
板厚(t)の区分 |
t≦3 |
3<t≦6 |
6<t≦12 |
等級 |
A級 |
B級 |
A級 |
B級 |
A級 |
B級 |
30以下
30を超え 120以下
120を超え 400以下
400を超え 1000以下
1000を超え 2000以下
2000を超え 4000以下 |
-
0.3
0.8
1.5
3
6 |
-
0.5
1.2
3
6
10 |
-
0.5
1
2
4
6 |
-
0.8
1.5
3
6
10 |
-
-
-
-
-
- |
-
1.5
2
3
6
10 |
6.図面上の指示
図面又は関連文書には、この規格の規格番号及び等級を指示する。
なお、切断幅の普通寸法公差と真直度又は直角度の普通公差とを異なる等級で指示する場合には、そのことを明記する。
- 例:
- 切断幅の普通寸法公差 : JIS B 0410-A
- 真直度又は直角度の普通公差 : JIS B 0410-B
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